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流星よりも龍星 (仁) 2004-12-19 21:24:00 |
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すごい龍星が見えるしゅんさんはやっぱすごいよね。仁も見たけれど、農面道路に寝ころんでただ13数えただけ。もっと数えたくてきよみっつあんまでいって、14個数えて、よかったよかったって帰ってきた。流れ星のように空虚な存在になっていくばかり・・・。まちがった、流れ星は燃焼でした。・・・燃焼のあとで、龍さんという人が見る夜空がいいね・・・。
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夜中の8時、龍からTELが、かかってくる。 暴走行為を繰り返し、高校を放校になって、現在、やくざの見習みたいな仕事を、している。 「しゅんさんよお、・・・・」「なんや?」「いや、忙しいなら、あとでんよかとバッテン。」「いや、よかタイ、なんか用事があって、電話ばかけたっちゃろうもん。」「うん、」「じゃけん、なんや。」 金の無心か、中絶の相談か、私の心が、チヂに乱れる。 そしたら、やくざな龍がこまか声で、「しゅんさん、ふたご座流星群は、どっちに見えるとね。」 「それはね。」と言いながら私の心は、またチヂに乱れた。 許してください、神様、私は愚かな人間です! 「あんくさい、スバルば知っとるね、ほら、富士重工のマークたい。星がいっぱいあろうが・・・」 「うーん????」「まあ、よかたい、そして、オリオン星座ば知ってるやろう?」「うん、それは知ってるバイ。」「そう、そのオリオンの上の方が、ふたご座たい。オリオンの左の方に、大きな三角形があろうが、そるが冬の大三角形たい。その方向ばい。」「何時ごろね、見えるとは・・・?」「たぶん、未明やろ。」「未明?」「未明ちゃ、夜と朝の境くらいで、明け方の3,4時くらいやなかかな。」私はあてんぼしで、未明と言ったのであった。それから近況報告で、龍の電話は切れた。覚せい剤の密売や、喧嘩や興行の話が多かった・・・。 私は、深夜番組を見ながら、見るつもりのなかったふたご座流星群を見ようと考えていた。 外に出ると、新月であった。暗い夜の底で、オリオンの星のしずくがまたたいていた。風もなく静かな夜であった。光の粉をぞんざいにまきちらしたような星々の点滅があり、幾千もの星が満天に輝いていた。 しばらくして私は、自宅の前のアスファルトにおなきになった。そして、オリオンを目当てに、じっと目をこらしたのであった。ひとーつ、ふたーつ、みーっつ、エメラルド色の光の縞が幾筋もの糸を引いたような光跡を残して、はかなくこの地上に消えていった・・・。
そして、私は、龍もきっと、この流星のながれを見ているにちがいない、とそう思った。龍、ありがとう、龍が見ている流星を、私も見ているよ、龍・・・。
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半死の中で・・・ (仁) |
2004-11-14 12:28:15 |
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おひさです。仁です。 ほんとに久しぶりにくれはやし節を聞くことができました。懐かしいのか、嬉しいのか・・・。相変わらず心地いいですよ。 それにしても相変わらずスゴイ記憶力ですね。今でもそこで生きているような感性を感じます。クロニクルバードは時空を越えてあらゆるものをつないでいくのでしょうね。繋がれ、紡がれていく出来事と時空が、いつしか根元的な生の有り様を出現させているのでしょう。かって原点が存在するとヴィジョンを開示してくれた人がいましたが、くれはやししゅんさんはやっぱり原点開示をしてくれていますね。 ・・・40歳になったら書き始めると言っていたことを思い出します。10年遅れましたが、くれはやししゅんの世界が表現を獲得していくのが楽しみになりました。思えば漱石さんも50歳から書き始めたのでしたよね・・・。くれはやしさんの世界が20世紀の総括として新しい漱石になるのかもしれません。あるいは大江さんの<新しい人>を豊かに創造していくのかもしれません。 何だか、半死のまま60年を生きてきた仁がやっとワクワクできる人に出会ったように光を感じることが出来ました。 |
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美しくも、哀しくも・・・ (仁) |
2004-11-14 13:44:10 |
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仁です。 あんまり美しい話なので涙で埋まっています。ほんに美しい話は哀しいですね。身につまされます。 まだ現役でエジソン忘れてしまった仁がいます。進路の常識テストの前の日、一人生徒が「外務大臣誰?」と聞きに来ます。とっさのことで名前がでてきません。「イギリスの首相は?」おっとっと、これまた出てこない。生徒はちょっと侮蔑のまなざし・・・。廊下を通る生徒に「イギリスの首相は誰だ?」即「ブレア」。仁は飛んでいって、侮蔑のまなざしの子に、「イギリスの首相の名前わかったよ」というと、「うちもわかったよ」と冷たい返事。どうして?「Oくんに聞いたよ」。 仁は記憶力の悪さでは天下一品でしたが、ど忘れも天下一品のお仲間入りをしてきました。ノー天気。空っぽの脳はいつも新鮮、さわやかなんですよね。仁は開き直り、それでも教員続ける。ゼロからの創造。今を大事に生きれば、記憶力なくてもハッピーに生きれるよ。「またボケかましているね」と今では生徒も笑ってくれます。あああ・・・ボケも差別用語だったのですね・・・。 |
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山田先生は、在職中はとっても、厳しい先生であった。自分にも、生徒にも・・・。その先生が、リタイアされて、10何年かが経つ。これは人から、風の噂で聞いた話である。真偽のほどは不確かである。 山田先生は、ボケ老人になられた。奥様は甲斐甲斐しく介護をされた。 ある日、夜中ずーっと質問をされる、30分おきに。奥様も、山田先生も眠ることができない。 その質問とは、「電気の球を発明したのは誰か?」であった。(実は山田先生は、電気の専門の教師であった。)あいにく、奥様もど忘れされて、「はい、はい、明日起きたら一番に、図書館に電話をかけてみますから、こんばんは、早くお眠りくださいませ。」奥様は、丁寧にお答えになる。しかし、山田先生の眼は、なおいっそう、さえわたり、「電気の球の発明は誰か?」とおっしゃる。教師にとって、答がないことは、恥である。
とうとう夜が明けて、奥様は、図書館に電話をかけられた。すると、宿直の方が電話口で、ネボケ声で、「何ですか?」「いや、あの、電気の球の発明者はどなたでしたでしょうか?」「なんば、いいよると、こげん朝早く電話ばかけてきてえ!」「いえ、主人がどうしても、電気の球の発明者を知りたいというものですから・・・。」よくせきのことと思ったのか、守衛さんは、「ちょっと待ってはいよ、図書館の本で調べてくるケン。」奥様はひたすら長い時間をかけて、受話器の向こうで待っている。守衛さんが戻ってきて、「アメリカのエジソンちいう人げなですバイ。」と伝えると、夫婦で、エジソン、エジソンという声を張り上げている。ざーっと、こんな話であった。うんちく、ボケ老人とか痴呆性老人とは、言葉がわるいということで、言い回しの変更が行われている。現在、アルツハイマーは脳の機能障害を伴った精神病として、国家は位置づけしている。だから、アルツハイマーだったら、精神病の認定で、治療費も、たーだかかる医療費の3分の1程度ですますことができるはず。この手続きは、行政は教えてくれない。行政は申告主義だから・・・、患者さんが賢くならねばならない。
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闇の中の火 (仁) |
2004-11-17 21:52:50 |
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しゅんさんの内奥の暗い性の話が聞きたいなぁ・・・。すごい、すごい、濃密な美少年時代が想像されます。いつかフィクションでもイイから闇の中を照らしてみてくださいね。 |
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イコールの橋 くれはやししゅんのHP |
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相互リンクコーナー |
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